Moblogでは書きましたが改めて。
年に数回出張している金沢から、ほんの少し足を延ばしたところにある永平寺。
もともと福井が何となく好きで、昔住んでいた鶴見にある総持寺と同じ曹洞宗の大本山だったり、「修さざれば現れず」という道元の言葉がすごく好きだったりで、色々な縁から一度は行ってみたいと思っていたお寺でした。今回、出張の日程が週末にかかっていたのと、金曜日の打ち合わせが東京に帰れない時間まで予定されていたので、念願かなっての永平寺参拝と相成りました。
当日の天気予報は大雪だったので、本当に行けるか心配だったのですが、幸いなことに天気は曇り時々雪。JR金沢駅を9時前に出発し、特急で40分少々かけてJR福井駅に移動。そこから永平寺行の直行バスに乗ること30分程で、永平寺に到着しました。
残念なことに、うっかりデジカメを忘れてきてしまったので、写真は全てiPhoneです。

参道脇の碑。

適度な雪が雰囲気を盛り上げます。

入口は意外と地味。

入ってすぐにあるのが「傘松閣(さんしょうかく)」。凄く広く、天井画に圧倒されます。

一枚一枚、とても綺麗です。

窓から見える雪景色。心落ち着きます。

有名な階段。実際にはそんなに大変ではないですが、写真にするとなんか凄そうに見えますね。

一番奥にある「法堂(はっとう)」。冬の寒さ、静けさから自然と神妙な心持に。正座して手を合わせていると、修行僧の方のお祈りを見ることが出来ました。畳に這いつくばるように土下座をするのですが、その為に用意している布がなんだかイスラム教徒の方の布と同じような印象を受けました。

法堂の隣にある「承陽殿(じょうようでん)」。道元禅師のお墓なのですが、ちょっと写真を撮るのはどうかなぁと思ったので、その前にあった獅子で。

法堂辺りから見た外の景色。時折日も差したりして、清々しい風景でした。

法堂から見たさっきの階段(正確には反対側)。上から見ると結構な高度感です。転んだら痛そう(^^;

階段の窓ですが、これって開けられるのでしょうか。

「大庫院(だいくいん)」。写真だとなんだかわからないですが、台所なんだそうです。

大庫院の脇にある「大すりこぎ」。さすると料理の腕が上がるとか。見に行った時は知らなかったので、さすらずに帰ってきてしまった...orz

火災や盗難の時の警報マニュアル。燃えたら大変ですしね。




山門の四天王。2008年に修復したばかりなので、とても色鮮やかでした。

「仏殿(ぶつでん)」。写真を撮るちょっと前まで、修行僧の方たちが読経をしてました。木魚の音、修行僧の唱えるお経を聞いていると不思議な世界に足を踏み入れたような、そんな感覚を覚えました。

木魚です。直径1メートルくらいあるとても大きなものです。

「祠堂殿(しどうでん)」。全国の信者の方々の位牌が安置されている場所です。個人的な事情ですが、ちょっとこの中にいたら、忘れてはいけない何かを思い出し、思わず手を合わせてしまいました。

祠堂殿にある大きな数珠。ちょっと意味はわかりませんでした。
こうして色々見ているうちに帰りのバスの時間が来てしまい、名残惜しくも永平寺を後にしました。

帰りのバスに乗ったら、いきなり軽く吹雪。
ある程度期待が高かったのが幸いしたのか、期待以上に凄いと感じた参拝でした。普段はあまりお寺で感動するようなことはないのですが、ここだけは別格というかすべてに圧倒されました。あまりお客さんがいなかったのもよかったのかな。2時間ほどの参拝でしたが、じっくり見たければ3時間くらいは必要です。まして1時間なんかじゃ絶対に見きれないので、時間に余裕を持って参拝しましょう。
また機会があれば是非来たいと思うところでした。